再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
私…


自分が女だと言うことを、しばらく忘れてた気がする。


今それを、久しぶりに実感してるのかも。


本当に、変だよね。


全部、瑞のせいだよ…


そして、あっという間に2週間が過ぎ、いよいよ約束の日がやってきた。


仕事の日よりも早く目覚めて、起きた瞬間から気持ちがソワソワして落ち着かなかった。


向かいのマンションの入口に行くと、丁度、瑞も出てきたところだった。


『おはよう』


この前、マンションの前で会った時は、暗くて、しかも、ドキドキし過ぎてあんまり気づかなかったけど…


瑞は洋服のセンスも素敵で、ものすごくオシャレだ。


サックスブルーでボタンダウンのオックスフォードシャツと、黒のスキニーパンツスタイル。


薄手の黒いテーラードジャケットを羽織って、それがすごく似合ってて…


瑞のいるその場所だけが、まるで別世界のように思えた。
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