離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
俺の腕の中で抱き締められた遊佐は妖艶で美しかった。
「梓…」

俺は彼女の名を呼び、共にオフィスでは見せない男の顔を見せる。
世良と比べ、仕事に対しては真面目で少し融通の利かない彼女。
時々、鬱陶しく感じるコトもあったが。

彼女に救われたコトもある。
一糸纏わぬ姿で俺を全身で感じる彼女がとても愛しく、堪らなくなった。

俺も酔っているんだろうか?

無我夢中で際限のない欲情に身を任せてしまった。

目を覚めせば、共に寝ているはずの彼女の姿がない。

でも、シーツには彼女の香りと温もりは残っていた。
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