予想を超えた政略結婚
すると田中氏の電話がまた鳴った。
「どうした?話?
ああ いいよ変わるよ」と
私に携帯を差し出した
私と話がしたいとのことらしい。
「お電話変わりました
初めまして小園です」
「ああ」
相手は低い声で自分を名乗ることなく
しかも少し無愛想気味だった。
「あのさ お見合いで結婚ってどう思う?
有り?無し?」
「私としてはそれも有りかな?と
思ってますけど」
「あのさ うちの爺さんが
絡んでることだから
金がらみか?」
見事に当てられて言葉が出ない。
すると「どうしたのか?」
「何か変なことをあいつが言ってるのか?」
と心配そうに私の顔を頭取を始め
お互いの両親が言うものだから
「ちょっとお席を外しますね
お電話お借りしますね」と
お店の外に出た。
「お金の問題じゃ無いです」
否定したものの
実際はお金しかない。
頭取が私たち親子に今回のことで
お金が動いてる言う事は伏せる!
絶対に言わないようにと
言われているので
そこは言うことができない。
「お金じゃないなら
君の両親が何かの不正を起こして
それをもみ消す事と引き換えに
俺に困り果ててたから
結婚を条件として出されたか?」
「ち・違いますっ!」
「違わないね」
「神に誓って不正とはないです!」
「神に誓ってって
その表現ウケるんだけど」
「うちの父とお祖父様がゴルフ仲間で
いろんな話からこの縁談が出たと
いう事です」
「それで君は良いわけ?
親の言いなりに結婚とか」
「それもありだと
考えたからここに居るんです」
「そう。。。どうあれ
それならこっちも気が楽になったわ
形だけでいいわけだ!」
形だけ?どういう意味?
すると
急に相手の声のトーンが上がった。
「今時さぁ 親のお世話で
お見合いして結婚だなんて
何かあるとは思ったんだ
恋愛したことのない地味なお嬢様か
何か深い事情のある人か?
君の場合2つ目の方だな」
「深い事情とか
そんな事じゃないですって」
見過ごされてらようで怖いけど
ここはこっちも全否定。
「まぁいいわどーでも
こっちとしてはその方がいい
恋愛したことのない女だったら
重すぎるから」
重すぎる?
「どう言う意味ですか?」
「そんな女こそ執着心がありそうで
逆に怖い
オレは結婚する気はサラサラないんだ
ただ会社が欲しいだけ!
爺さんや両親が結婚結婚と煩いから
言うことを聞くだけであって
形だけでいいと思ってる
それなのに相手に本気になられたり
そんなの本当困るから」
本気になられたら困る•••。
私が夢描いてる未来は
これから恋愛してお互い愛し合って
良い時も悪い時もお互いに助け合い
さらに子供に囲まれ幸せな日々を過ごす
そんな夢は出発地点で足踏み?
いやストップになる。
私の未来は?
何もない。。。