予想を超えた政略結婚
キャリーケースを取り返したくて
必死で相手に向かって行ったが
派出署へ入った途端
力が抜けてしまってその場に
座り込んでしまい
「大丈夫ですか?」
と警察官に抱えられ椅子へと座った。
「さっきまでの勢いはどうした?
間違いだとわかって腰抜けか?」
「いえ!間違ってません!
あなたに荷物を預けたのは本当ですから」
「預かって無い!」
「預けました!」
「証拠は?」
「し•証拠•••
あなたこそ預かってないと言う証拠は?」
「証拠ね•••」
何か考えてる様子
言い訳を考えてるのだろう。
「お話を詳しく聞かせてくれますか?」
2人の言い合いに割って入ったのは
警察官。
「あのね!この人に」
と経緯を話した。
「ではこの人に荷物を預けたんですね
それでお手洗いから帰ったら
消えてたってことですね」
「そうです!そうです!」
「だ•か•らっ!盗んでないっ!」
ここでも盗んで無いと言い張る。
「で?あなたの言い分は?」
今度は犯人に振った。
「俺は飛行機から降りて
歩いてたらこの人がいきなり来て
荷物返せだの!次のターゲットだの
訳わからないことを言い出して
こっちは困ってるんです
大事な商談があるから急いでるんですから
ちょっと電話かけても良いですか?」
と警察官に了解を得て
電話をかけた。
「すぐに来てくれ」
と切ると数分で少し年増のおじさんが
慌てた様子で入って来た。
「専務!!こんなところに居たんですか!
探したんですよ
え?何かあったんですか?」
専務???
専務???犯人グループの中でも
そんな上下関係があって
若い子の人が上の立場?
「この女に聞いてくれ」
「セクハラでもしましたか?」
セクハラ?その言葉に笑ってしまった。
「お前なぁ 余計なこと言うなよ
冗談を言って良い場所と悪い場所と
考えて言ってくれ
それでなくてもクソ迷惑してるんだから」
おじさんは頭を掻きながら
「失礼しました」と謝った。
「ちょっとチケットを出してくれる?
飛行機が到着した直後
歩いてたらこのザマ
これ見たら犯行時間に飛行機が
到着したのがわかるだろ
そして俺の身の潔白は証明される」
そのチケットをみて
警察官ら失礼しました
と頭を下げた。