予想を超えた政略結婚
今日の私はかなり酔っ払ってる
お酒を飲んでこんなに
気持ちいいと思ったことはないくらいだ。
「ドキドキかぁ。。。
オレもドキドキしてみたいな」
「奥さんになる人に怒られますよ!
もしかして付き合い長いんですか?
結婚前のちょっとした倦怠期とか?」
「まーそーかな」
「そうだ!
お互いドキドキを体験しません?」
「何それ」
「恋人ごっこですよ
偽の恋人になるんです
期限は朝まで
朝になったらまた他人
後腐れなくて尚且つドキドキを
味わえて良くないですか?
ドキドキしたいって言いましたよね?」
「恋人ごっこね・・・」
「そうです!
一晩貴方の時間を私にくれませんか?」
お酒の力を借りて大胆な発言
後先考えず必死だった
相手の婚約者の気持ちとか
自分が婚約者の立場だったら?とか
そんなことを考える余裕はなかった。
「言ってる意味分かってる?」
「分かってますよぉ〜」
「酔ってる?
酔ってるよね?かなり酔ってるでしょ?」
「酔ってないでぇーす!」
「酔ってるって!
酔っ払い相手の言うことを
真に受けてたら後が怖いわ」
「そんなこと言わないでくださいよぉ〜
後腐れなくって言ってるでしょ
だってこの先あたしの未来はないんです
結婚して幸せな暮らしをする貴方には
あたしの気持ちなんてわかるわけがない
この旅に出たのも友人と
会うためだけじゃなくて
自分の気持ちを落ち着かせるために・・・
納得はしてるつもりでも
相手に告げられてる条件とか
親とかに相談できなくて・・・
だからどこか逃げたい自分も居て・・・」
必死だった
最後は泣いてしまって
言葉にならなかった。
「わかった!わかったよ
分かったから泣くな」
頭をヨシヨシとしてくれた。
「すみません」
「泣くな!
可愛い顔が台無しだぞ」
「お世辞でも嬉しいです
ありがとうございます」
「オレも結構飲んでるからな
視力が落ちてるのかもあはは」
「ひどいーーー
その一言要りません!
一言多いんですよぉ〜」
「あはは」
この人と恋愛したら楽しいんだろうな
奥さんになる人が本当に羨ましい。