予想を超えた政略結婚
「ただいまー」
「良い旅できたか?」
「律子ちゃんと会ってどうだった?」
父と母から質問の嵐。
「色々あってね」
と沖縄での荷物を盗まれたことから
宮古島ではピアノを弾いたこと
いろんな話を父の作った饅頭と
緑茶を飲みながら話す。
もちろんあの人とのことは
省いた。
「ウケる!ウケる!」
と凛と蓮は大笑い。
「よく警察沙汰にならなかったね」
「マジでね」
「もし訴えられてたらどうなってんだろ?」
「でも!その人の為になったから
そこは取り下げてくれてるでしょ」
「まーね」
「ストレス発散になったか?」
「うん」
「帰ってすぐに申し訳ないけど
先方さんが早く会いたいと
連絡してきたんだ」
「えっ。。。」
もう?始まっちゃう?
夢の世界を味わって
間も無く現実がやってくる。
「1日でも早い方がいいと」
「明後日の11時に
料亭を予約したらしいんだ」
「はぁ?こっちの意見は?
聞いてくれないの?」
「平田さんの孫息子が
早く会いたいと言ったらしいんだ」
早く会いたい?
あの人がそんな事を言うはずがない。
孫息子のせいにして
早く結婚させたいだけなのか?
「わかった!
早かれ遅かれ結婚するんだから
いいよ!その日開けとけばいいのね」
私は覚悟を決めた。