予想を超えた政略結婚


「そういえば
相手の男って俺さま的な人って言ってたね」


「よく覚えてますね」


「一言言ってやろうか?
金に物言わせて
俺のいうこと聞け!なんてセコいぞ!って」


「余計なこと言わないでください
ややこしくなるんで」


「そっかそうだよな
お前は何ものだ!って
その男との関係は何だ?って
大荒れになるからな」


「そうですよー」


「でもそうなったら言えば?
宮古島で熱い夜を過ごした相手ですって」


「やめてください!
そんなこと言ったら破談になります」


「破談になった方が良いんじゃない?」


「破談なんかになったら困る!」


「困る?
好きじゃない男と結婚するのに?」


「大きい声で言うのやめてください
どこで誰が聞いてるかわからないので」


「あーそーか
世間は狭いって言うからね」


「そーですよぉ〜」


「それにまだ会ったことないから
そこら歩いてたってわかんないもんな」


「え?」


「まだ会ってなくて
今日初めて会うんだもんな」


そんな事言ってないよね?
何で知ってるの?


もしかしてあたし
「まだ相手とは会ってない」
とあの夜に言ったかも?
全く酔っ払ってて覚えてない。


「そんなこと言いましたっけ?」


「ふふっ」


笑って誤魔化された。


船屋の入り口に到着して
父に電話をかけどこへいけば良いのかを
訪ねた。


「葵の間ね!もう入口だから
すぐに行くね」と電話を切り
寛樹さんに
「では失礼します」と
頭を下げた。


なのにまた着いてくる。


「本当に話に来るんじゃないでしょうね?」


「そこまで性悪じゃないよ」


「ですよねと思いたいけど
着いてきてますよね?」


「気のせいじゃない?
この先部屋があるのは
葵の間?だけじゃないよね?」


そうですね•••
奥にも部屋 右も左も。。。


「じゃあ 貴方が先に行ってください」


「行くか」といきなり
手を取ってきた。


ヤバっ!本気だ!
乗り込んでくるつもりだ!




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