予想を超えた政略結婚
葵の間の前に来た。
「離してください」
「嫌だ!」
嫌だと言われても•••
私だってこの手を離したくないよ•••
ずっと繋いでいたいよ•••
だけど現実は無理だもの。
すると廊下を歩く音がした
やばい!相手側の関係者だったり
この寛樹さんの関係者だったら
ここは修羅場となる。
手を解こうとすると
繋いだ手の力を強くされる。
「諦めろ」と言いながら
寛樹さんは笑った。
もう!どうにでもなれ!
諦めて手の力を抜いた。
「おう!寛樹!
ちゃんと来たんだな」
振り返ると平田さんが立っていた。
ひ•寛樹?
と?と?と?と言うことは?
「えええーーー」
腰が抜けた。
「ほら!立って」と手を添えられ
立ち上がった。
「2人が手を繋いでの登場には
こっちもびっくりだよ」
まだ何か聞かれそうだったが
「爺さん!それより
早く行こう」と歩き始めた。
「2人は付き合ってたのか?」
「まぁ色々あってね
お互い結婚相手と知らずに会ってた
だから今びっくりしてるところ」
「そんな事があるのか?
ふーんこれも縁なのかね」
急に私に答えを求める平田さん。
「あ•まぁ•••はい」
としか答えられない
だって今の状況
飲み込めてないから
何故愛しの人がここにいるの?
何がどうなってるの?
私の頭は真っ白で
目の前に起きてる状況が
上手く理解できていない。
「そんなことより中へ入ろう
皆んな主役を待ってるぞ」
陽気な平田さんの後ろを歩く私たち。
「後で詳しく話すから今は
話を合わせといて」と耳打ちされ
葵の間に入った。
2人で手を繋いでの登場に
両家は驚いた。
私は
頭の中は真っ白で理解不能だった。
父と母は寛樹さんを見て大絶賛
こんな爽やかな人が
玲華のお婿さんになるって
本当に嬉しいです!なんて
褒めまくっている。
会社が欲しいだけだからーーー
好きになってもらったら困るーーー
あの時言われたことが
思い出される。
本当にあの時の電話の主と
目の前の寛樹さんが同一人物?
疑いたくなるくらいだ。
まだ私の頭は回転しない
何も理解できない。