予想を超えた政略結婚
「2人はいつから会ってたんだ?」
「もう2回かな?ね?」
と私に同意を求める。
「そ・そうですね」
上手く言えてるのか?
それさえも分からないぐらい
緊張と戸惑い。
「もーーー玲華!それならそれと
早く言ってよぉ〜
母さんは貴女のことが心配で心配で」
私だって今の今まで
不安でいっぱいだった。
先の見えない恋愛感情のない結婚
数年後には離婚と宣言されてる
偽装結婚。
諦めてた幸せな未来。
「玲華立ってないで
とりあえず座ろ」
と自分の横の椅子を引いた。
「玲華ってぇ。。。ふふっ
なんか良いわねぇ若いって!」
向こうのお母さんが笑いながら言うと
うちの親たちも
「こんなに意気投合するとは
想像してなかったから
本当に嬉しいばかりですよ」
とノリノリ。
この結婚で多額のお金が動いたことは
頭取から口止めをされている。
寛樹さんの親は頭取が普通に
孫のために世話をやいて
女の子を紹介したと思っている。
でも私•••
あの夜全て話してるから
寛樹さんは事実を知っている。
私がお金のために結婚を決断したことを。
そんな事実を知っているのに
それでも結婚するわけ?
普通だったら嫌になるよね?
それに本気になられたら困る
それは良い人がいるからだよね?
ゆきずりの人と平気で
身体の関係になる女
普通は嫌だよね?
寛樹さんは何か企んでる?
周りの盛り上がりとは別に
食が進まない盛り上がらない私。
会いたい人に会えたのに
あのまま思い出のままで良かった
会いたくなかったと思う自分。
あれはあの日は
魔法がかかってただけ
現実はそんなに甘くない。
「結婚式はどこでする?」
寛樹さんのお父さんが切り出した。
「うちはお任せするだけです」
と父。
「みんなに2人の
幸せを見ていただきたい
盛大にやりましょうよ」
と向こうのお母さんが言うことに
「良いですねぇ」と返す母。
お金ないくせに
「良いですねぇ」と
良くもそんなことが
堂々と言えるわね!と
カッとなる。
「盛大にやるか こじんまりやるか
もしくはやらないか
オレたち2人が決めることだから
外野が口出さないでくれるかな?」
寛樹さんが口を出した。
「それもそうだな」と
謝る両親たち。