予想を超えた政略結婚


食事も終わりやっと2人きりになった。


「どう言うことですか?
全く理解できてないんですけど?」


「オレもびっくりだよ」


「びっくり?
びっくりしてる様には
全然見えないんだけど?
まさか何を企んでるんですか?」


「は?」寛樹さんの声が少し大きくなった。


「だってこんな偶然ある?」


「初めは玲華が犯人扱いしただろ
それが無かったらオレたちは
会うことは無かったと思う」


「いえ 会うでしょ
結婚する相手だから!何言ってんの?」


「でもそれで会ってたら
たぶんオレは•••」


「宣言したままのあの生活だったと
言うこと?」


「かもしれないし
相手と関わり合いたくないと
思ってたから
だからごめんそこは」


「そうなんだ」


がっかりする私に
聞いてくれ!とばかりに
「でも!会うべくことで会った
それが君のお爺さんがいう
引かれたレールじゃないの?
オレは今それを実感してるよ」
と寛樹さんは言った。


「よく覚えてるね
あたしが話したことを」


「玲華と過ごした数時間は
オレにとって何年も何十年以上の価値があった」



「なんなんそれ
何年かしたら離婚するから
オレに愛だの恋だのって求めないで!
ってそんなこと言う人が
同一人物だなんて信じられません」


「それは申し訳ない
恋愛だとか面倒なものだと思ってたから
でも玲華と会って
オレは人生で初めて本気で人を
愛する事を知ったんだ
そして玲華の結婚する話を聞いて
そのお金を自分が払ってでも
その相手から奪いたいと思ったんだ
だから玲華の事を調べて
それがオレの結婚相手だとわかって
どれだけ嬉しかったか」


「どうして分かった時に
話してくれないんですか?」


「話そうと思ったら逃げられたから」


「逃げたと言われても•••」


「逃げたよね?」

確かに逃げた
逃げたけれども。。。


「それなら追ってくれても良かったんじゃない?
シャワーしてる間に居なくなったと言うなら
行き先はわかってるじゃない?
本土に帰るのは飛行機しかないんだから
空港まで追いかけてくれても良かったんじゃない?」


「どうせ早かれ遅かれ会えると思ってたから」


「なんなんそれ
あたしの心痛返してよ!ほんとに!!!
飛行機乗るのに何度戸惑ったか
返ったら現実が待ってると思って
どれだけ悲しかったか」


「ごめん
後悔してる本当にごめん
でもそれって玲華もオレのことを
思ってくれてたと言う証拠だよね?」


「違うよ 誰でも良かったの
現実から逃げれるなら」


思ってもないことを言ってみた
意地悪のつもりで。


「は?」との言葉と共に
顔色が変わった。


「それは嘘
あの時は寛樹だったから・・・
探してくれてありがとう
出会ってくれてありがとう
それからそれから
えっと•••あたしは寛樹の事が•••す」


話してる途中で唇が奪われた。


「もぉー全部玲華が言うな
次の言葉は言わせて?
愛してるよ」




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