予想を超えた政略結婚
寛樹side


好きって気持ち
久々の気持ちに胸が熱くなった。


友人が「恋愛っていいものだよ
お前も少しは落ち着けば?
仕事もいいけど
愛する相手がいるってのは
何があっても頑張っていけるものだよ」
と言ってたが
「あーはいはい」と
適当にあしらってた。


でもこの子に会って
このままこの子を奪いたい
相手が金でこの子の将来を奪うなら
こっちはそれ以上の金を掛けてでも
この子と一緒にいたい。


今まで学校を卒業してからは
彼女なんて要らないと思っていた。


適当に遊べる女がいれば
それで良いと思っていた。


友人が女のことで揉めたりして
そんな話を聞かされるたびに
女はめんどくさいと自分の心に
認識されてしまった。


そんな矢先
母方の祖父から結婚しないか?と言われ
もちろん断った。


ちょうどその頃 
父の親つまり父方の祖父が
自身の建設会社を引退して
父を代表取締役に任命した。


父はイベント関係の事業もやっていて
てっきりそれをオレに
くれるものだと思っていた。


だが違った。


「お前みたいに家庭を持たないような
落ち着きのない奴には任せられない」
と言ったのだ。


それなりに勉強し
力になってきたつもりだったのに
建設会社の方も色々資格を取り
将来のためにやってきたつもりだったのに。


「家庭を持てば信用してくれるわけ?」


「それもそうだな」


ちょうど祖父から「結婚しないか?」
と言われたのが同じ時期
ここはこれに乗るしかない。


とりあえず言うことを聞いておけば
自分の将来は約束されたようなもんだ。


すぐに祖父に連絡をして
この前の縁談の話を
進めて欲しいとお願いしたのだ。
「お前それで良いわけ?
会ってもない女との結婚
もし変な奴だったらどうするんだよ」


「変なとは?」


「超ブスでスタイルも悪くて
性格も悪いうーんそれから」
と言い続ける友人を
「もう言うな!終わり!」と止めた。


「良いんだよ
別に親の前だけ良い顔してて
中に入れば別居生活
数年経てば離婚すればいいし」


「お前なぁ。。。最悪な男だな」


「何とでも言ってくれ」


どうなっても良かった
貰えるものがもらえるなら。


相手も何だか訳ありのようで
お金じゃないとは言うものの
そんなはずはない
今時の若い子が親の言いなりで
結婚なんて選ぶはずがない
絶対金絡みだと思ってる。


そんなことじゃないと祖父が動いて
オレとの縁談を持ち込むはずはない。


だから相手にもはっきり伝えた
本気になるつもりはないこと
数年経てば離婚すること。




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