予想を超えた政略結婚
「遅くにごめん」
いつもは寝てるんだけど
今日は眠れなくて
一杯飲んでるところだと言う。
「オレのさー結婚する相手
それってお金がどれだけ動いてる?」
「えっ?金?お金なんて動いてないぞ?
なんでそんなこと聞くんだ?」
「この前相手の人と電話で話したら
仕事を斡旋してあげたとか言ってたけど
いくらかは金が左右はしてるよね?」
「いや•••まぁ多少なりとも」
やっぱり金か・・・。
「俺もさー結婚するんだったら
相手の家庭状況とか知っておく
権利あると思うんだよね」
「うーんそうだな
お前だけには事実を話す必要があるよな
今度話そう
今日はもう遅いから」
複雑な家庭なんだと
祖父の口ぶりでわかった。
「もしその人と結婚しないと言ったらどうなる?」
「そんなことはもう無理だ
話は進んでるんだ
勝手なことは言わせないぞ!」
「その人とは結婚できない」
「今更何言ってるんだ!!!」
「オレが話をひっくり返したんだから
お金が発生してるなら
そのままなんとかしてあげて
このお金は俺が工面するから」
「そんなの意味がない
お前と一緒にならないのに
助ける意味がない!
考えてもわかるだろ!」
「助ける?
ハハハやっぱりお金の問題だよね
でもオレは結婚したいと思える人がいるんだ」
「なぜそれを早く言わないんだ!」
「オレは好きな人と結婚したい
それじゃだめ?
好きな人がいるのに
爺さんたちが選ぶ人と
結婚しないといけないわけ?」
「相手は?どこの誰なんだ?」
「それは•••」
「言えないと言うことは
あれか?まさか旦那がおるとか
そんな相手なのか?」
「そんなんじゃない」
「じゃあ 誰なんだよ」
誰と言われても
名前しかわからない。
「とにかく!
今更そんなことは出来ない!」
爺さんはダメだと一点張り
そして勝手に電話は切られた。
マジか。。。
その時脳裏に浮かんだ。
洋食ボヌールの店長の嫁が
玲華の友達。
あの子に聞けば全て分かる。
すぐさまボヌールの店長に電話をかけた。
「渡辺企画の渡辺と申します
夜分にすみません」
「今日はお疲れ様でした
うちのお店に何か?」
「いえ そうではなくて
奥様にお話があって」
「え?うちの嫁に?
どう言う関係ですか?」
店長は少しイラついているようだった。
「すみません
早く言いますと奥様のお友達について
少し聞きたいことがあって」
「玲華ちゃんのこと?」
「そうです」
「それなら嫁に変わりますね」
すぐに機嫌は直ったようで
友達に代わってくれたのだった。