黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
 あからさまな宣言をされ、動揺して一気に頭に血が上る。

 ようやく想いを通じ合わせたばかりなのに、展開が速すぎない? いや、私の恋愛偏差値が低すぎるだけで、大人の伊尾さんにしてみればそれが当たり前なのかな。

 さっきのキスも、初心者の私にとってはめまいがするくらい、いやらしくて激しかったし……。

 私は目を白黒させながら必死に考える。

 すると、伊尾さんははぁーっと大きく息を吐きながら長身をかがめ、私の肩に頭をあずけた。
 全身に彼の体温を感じて、緊張で体がこわばる。

「俺にだって、我慢の限界はあるんだからな」

 伊尾さんは私の肩に頭を置いたまま、視線だけ上げて私を睨んだ。

「お前はケガをしてるし、あんな目にあって動転してる。だからこっちはこんな状況のまま抱きたくないと思って必死に理性を保ってるんだ。引き留めて煽るな」
「伊尾さんがしたいなら、私……、んんっ」

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