黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
 私が言いつのると、またキスで唇をふさがれた。
 わがままを言う私を咎めるように、伊尾さんが私の唇を軽く噛む。

「お前のことは、大切にしたいんだよ。このまま抱いたら、無理をさせて絶対泣かせる」
「伊尾さんになら、泣かされてもいいです」

 私の言葉に、伊尾さんは大きくため息をつく。

「本当にお前はバカだな」と目をほそめてた。

「じゃあ、このままここで服を脱がせてお前を抱くけど、いいか?」

 私の返答を待たず、伊尾さんは私の服に手をかけた。
 背中にあるブラウスのボタンを次々に外され、悲鳴を上げる。

「ま、待ってください……! むりむりっ!!」

 ここは壁の薄い官舎だ。
 その玄関で抱かれるなんて、物音も声を駄々洩れになってしまう。
 
 しかも、きのう呉林くんに拉致されてから、お風呂に入れていないし、あんなほこりっぽい部屋の床で寝かされて、体も少しかび臭い。
 
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