ビビディ バビディ ブー! 幸せになーれ!〜この愛があなたに届きますように~
「なぁ朋葉、明日、いや、もう今日になるのか。予定してた新婚旅行は中止にしないか?
この状態でじぃちゃんを残して行くのは心配だろ?」

頭を撫でていた手が優しく私の手を握りしめた。

「ええ…でも…。
休みを取るためにかなり仕事を詰め込んで無理したって相楽さんから聞いてます」

「あーっ…。
まぁ多少の無理はしたんだが、無駄な抵抗だったよ。正直、じぃちゃんを理由にして旅行を取りやめてもらえたほうが俺は助かるんだ。

今わりと大きな案件にかかわとてるからね。
1週間休むのはちょっときつかったんだ。

それに…。今二人でハワイなんていったら俺の理性がいろいろヤバい…」

「えっ?何がいろいろヤバいんですか?
ごめんなさい、よく聞き取れなくて」

「いや、なんでもない!
とりあえず旅行は、じぃさんが退院したら仕切り直して計画しよう。
それから、あー…その…」

急に歯切れが悪くなり出した大知さんは、口を開けたり閉じたりしてソワソワしている。

「それからどうかしたんですか?」

黙りこんだ大知さんの様子がおかしいので、続きの言葉を急かすように尋ねると

「あぁ、いや…その…さっき…」

と相変わらず歯切れが悪い。

「さっき?」

「そうさっき。

俺…その…。

あー……寝ぼけて…何かした…かな…。
なんかやたらリアルな夢見た気がするんだけど…」

「!!」

慌てて大きく頭を左右にふる。

「なっないですっ!ないですから!
それは夢ですっ!何かあるわけないじゃないですか!
そっそんな私を布団に引きずり込んで抱きしめて頬ずりなんて夢に決まってます!

おまけに押し倒してキッキスとか…。

やだなぁ、あははっ、大知さんそんなエッチな夢、私相手に見ないでくだ……。

あっ…。

あぁっっ!!」


私ってば!私ってば!私ってばぁぁぁ!!!

何言ってるのよ!

こんなの否定どころかリアルに起きた出来事を本人に報告しちゃってるじゃない!



目を見開き、一瞬私の言葉に固まった大知さんは、狼狽えて目を白黒している私の様子にこらえきれずに吹き出した。
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