―――ファッション―――
―――その後―――
凛と正樹は朝食に行く事になり、着替えてから、彼女は化粧をしていた。あの日から、彼女は―――凛は化粧を覚えると、可愛い勝負服とやらを買ってみた。花見純が退任してから、解雇処分になってから半月になり、夏休みに必死に勉強する事になり、彼女は一応勉強道具を持って来た。
アパレルの教科書を、朝食を食べながら、必死に読んでいる。だけど、彼女の絵は―――入学当初に比べ、大分上手になって来ており、一緒に働く事が出来るのを、正樹は凛が大学生になるのを待っていた。大好きな人と一緒に居られるし、アパレルの父の事業を手伝う事が出来る。御じい様の残したアパレル会社であり、彼女は今、会長をやっている父に代わり、社長にならねばならない。
だから、小さき頃から、自分達の会社の情報を、服の作り方と共に、覚えなければならない。
自分達のアパレル会社はカジュアルな服装を目指しており、姉系のアパレルだった。
彼女はいつもように、和重と洋子に見守られると、此処の会社に『入れるように、頑張りなさい。』と、言われていた。
『―――貴方には・・・才能があるわ・・・自分の心のままに生きていきたい。その心を大事に擦れば、何だってできる。貴方達は・・・もっと服だけでなく、周りの人たちをみなさい―――。周りの人々が、着ている服だったり、髪形だったり、お前は・・・それが・・・足りない。自分をお・・・見つめ直しなさい。』
洋子と和重にはっきりと言われると、凛は真面目に、『―――分かった―――』と、はっきり言った。

―――御父様・・・お母様・・・

ありがとう―――

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