―――ファッション―――
―――それから―――
凛は直哉と一緒に勉強しており、教科書を広げていた。ワンピースとピンク色の服を着たモデルが写っており、その女性は―――佐々木望と言う、日本の有名なモデルでもある。アメリカのモデルは、今、日本で撮影しており、彼女は―――あの時、サインをしてくれた事に、感謝していた。今日は、直哉の誕生日でもあり、凛は直哉にパンをあげよう、そう思っていた。アメリカのパンは、意外と美味しく、デニッシュパンを買った。更に、お菓子屋さんで、可愛い熊のケーキを買った。
彼女は―――凛はニヤッとしており、美味しいパンを買ってみた事に、ちょっと楽しみにしていた。今、皆様が、食事をする為に、ダイニングに集まり、料理が運ばれるのを待っていた―――。
今日の食事は御刺身で、イクラ丼であり、日本人の小野恵ちゃんが考えた料理であった。イクラはとても好きで在り、ネギトロと一緒に、イクラ丼だった。とても美味しそうな料理で、刺身もある。彼等は黙ったまま食べる事で、日本では黙って食べたりせず、コミュニケーションしている。
郷に入っては郷に従えであり、誰もが黙ってしまい、今、黙々と、食事を楽しんでいる最中だ。その後、皆の前で、誕生日を祝う事にした。プレゼントも用意しており、ちゃんと中身を確認した。
彼はお菓子好きであり、直哉は黙っている事に、じれてしまった。2人の様子を、凛の両親は見ており、何かを言いたそうにしていた。そんな時、小野恵ちゃんが気を聞かせると、『―――今だけ・・・御話しても良いですよ?』と言ってきた。アメリカでのマナーであり、小野恵ちゃんは、しっかりした娘であり、ニコッと笑った。

―――凛さん・・・貴女、誕生日プレゼント

あげたら・・・どうでしょうか?

今なら、良いですよ?―――。

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