ズルくてもいいから抱きしめて。
聞き返そうとした瞬間、背後からいきなりギュッと抱きしめられた。

「俺もお前が好き。想像してたよりもすげ〜嬉しい。」

「えっ！？天城さん！？出張は！？」

嘘っ、、、

好きって伝えた途端に会えるなんて、、、

「俺、今すげ〜ダラシ無い顔してるから、そのままで聞いてくれる？」

「はい、、、」

「俺さ、自信が無かったんだよ。付き合ったのも俺が強引に話進めたようなもんだし、きっとまだ俺のこと好きじゃないんだろうなって、、、。気長に待つつもりだったけど、お前と一緒に居るともっと好きになって気持ち抑えられそうに無いし、そんな時にちょうど出張行くことになって頭冷やすつもりで連絡控えてた。」

私がハッキリしなかったせいで、天城さんを不安にさせてしまってたんだ。

この人はこんなにも私のことを想ってくれている。

今ならハッキリと分かる。

「天城さん、顔を見たいです。そっち向いても良いですか？」

「あぁ、、、」

天城さんが抱きしめていた腕を緩めてくれたので、私は背後へ向き直り天城さんの顔を見上げた。

「もう一度言います。私は天城さんのことが大好きです。今日はずっと一緒に居てください。」

天城さんは先ほど緩めた腕にもう一度力を入れ、私をまた強く抱きしめた。
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