ズルくてもいいから抱きしめて。
「あ〜あ、今日は優しくするつもりだったのにな、、、。俺のスイッチ押したんだから、責任取って相手しよろ。」

俺は理性を保とうと、わざと戯けて言ってみせた。

すると姫乃は、真っ赤になりながら俺を受け入れんとばかりに両手を広げた。

“あっ、、、もう無理だ”

そう感じた時には、俺のなけなしの理性は既に崩壊していて、勢いに任せて姫乃を押し倒してキスをした。

「姫乃、、、もっと口開けて、、、」

「待って、、、ここソファーだよ、、、あっ、、、」

姫乃は抵抗しようとしたが、理性の無くなった俺にその声は届かなかった。

「ダメだ、、、もう待てない、、、」

いつもなら丁寧に服を脱がせてやるところだが、今日はその余裕も無く早急に姫乃の身体を求めた。

「ふっ、、、そんな顔して、まだベッド行きたい?」

姫乃がどう答えるか分かりきっていたが、俺はわざと意地悪く聞いた。

姫乃の答えを待ってやる気もさらさら無く、知り尽くしている姫乃の体をいつも以上に可愛がった。

「、、、いじわる。」

そう呟いた姫乃の目は潤んでいて、抵抗になっていないその顔が更に俺の本能を掻き立てた。
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