ズルくてもいいから抱きしめて。
やっと週の半分、水曜日になった。

樹さんが出張へ出掛けてから、まだ3日しか経っていない。

以前の私なら、仕事にしか興味がなくて時間の流れも早く感じていた。

そんな私が、今では彼氏が出張を終える日を今か今かと待ち焦がれている。

たった1週間が、こんなに長く感じるなんて思わなかった。

私が樹さんと合流できるのは、彼の出張最終日である金曜日。

金曜日夜の新幹線で、樹さんの地元へ向かうことになっている。

早く金曜日にならないかな、、、。

寂しさからなのか、いつものように集中出来ず、私は一人カフェスペースでココアを飲んでいた。

そんな時、部署の方から私を呼ぶ声が聞こえた。

「神崎さ〜ん、部長が呼んでるよ〜。なんか急ぎの用件みたい!」

「わかりました!すぐに行きます!」

急ぎの用件って何だろう?

今抱えてる案件で急ぐようなことがあったかな?

私は不思議に思いながら、残りのココアを飲み干して部長の元へ向かった。
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