プリキュア☆アースリレーションズ
杏も鈴菜もその日の授業は全く手につかなかった。
朝起きたら謎の妖精に出会い、不思議な話を聞かされながら途中でおあずけにされているのだから無理もない。


「うわぁ小テスト落ちちゃった、再テストやだぁ」
放課後の教室で杏は頭を抱えた。

「授業前ちゃんと教科書見直した?」

「見直そうと思ったけどあんなことあったら気が散るからさぁ」

「分かるけど集中するときはしなさいよ、ほら教えてあげるから」
いつでもしっかり者な蓮を友人は皆尊敬している。

「杏~!蓮~!」
隣の教室から鈴菜が飛び込んできた。
「もう古典の小テスト受けた??落ちたんだけど!最悪だー!」

「あ、鈴菜も!やったぁ仲間!」
杏は喜んで顔を上げる。

蓮はやれやれ、と肩をすくめた。
「再テスト終わったら実験室集合だからね!」

「はいはーい」

「今日ってドライアイスの実験だよね?」

「そうそう、準備に時間掛かるんだから早く来てよ」


三人が所属している部活は生物化学部。今日も校舎の隅の理科実験室でマイペースに活動している。

蓮は一足先に実験室へ向かった。

到着してみると顧問と部員たち数人が既にいた。

「おっ、一年生たち来たね」
顧問が出迎える。
「急で悪いんだけど、生物班で裏山に行ってくるから実験室でお留守番頼める?」

「わかりました」
蓮は答えながら早速部活の準備に取り掛かった。
(…話を聞くチャンスかも)
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