ずっとそばに 2


「ん……… 」


瞼越しに光を感じた私は、目を開けてあたりを見回す。


良かった………

翔馬の家のベットにいる。



「はぁ……… 」


さっきのは………、夢だったんだ。

安堵のため息が漏れる。


けど、起きて数分。


しっかりと頭が回ってくるにつれて、不安が押し寄せてきた。


翔馬の気配がしない………。



なんとなく今、家にいないような気がして、リビングにいくと、窓のシャッターは閉められていて真っ暗。


スマホを見てみると、まだ7時半。


いつも私より早く仕事に行くときは、

ベットの横に手紙がおいてあるか

スマホに何か連絡が入っているかなのに、何もない。


たとえ急患が入ったときでも、この前は翔馬一言メモを残してくれた。




広い家に一人でいると、寂しさがどんどん増してくる。



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