今宵、キミが砕け散る


 「優香もだ。……お前も、ひとりになるな。ずっと俺の側にいろ」


 妖艶に笑った都司は優香の頬にキスを落とした。


 優香はタコ……、リンゴのように顔を赤くして小さく頷いた。


 なんか、地味にプロポーズみたいに聞こえたのは私だけかな……?そんなことを思いながら見渡せば、美苑と佐城はまたかと呆れたように2人を見ており、加賀美は両手で赤くなった頬を押さえていた。


 「ふ、2人!そこの2人!!見たらこっちが恥ずかしいからヤメテっ!」


 あわあわと焦る加賀美が可愛い。けど、口に出したらきっと怒るだろうから心の中に留めておいた。


 「そ、そうだよ、恭ちゃん……っ!みんなの前でしないで!!」


 「……?、2人きりならいいのか」


 なに。コイツ天然なの?


 顔に出ていたのか、佐城に無言で頷かれた。


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