今宵、キミが砕け散る
「あー、えっと……」
どう言い訳しようか迷っていると、美苑が目を細めて言った。
「もしかして、ひとりなんですか?」
「……、」
「今・日・ひ・と・り・な・ん・で・す・か???」
「ハイ……」
頭上から聞こえる溜め息。眼鏡の奥の眼力が怖すぎて、言い訳すら浮かばずにすぐ白状してしまった。
「で……、どうしますか。恭」
「あ、でもでも!今日は家から出ないからっ……ね?」
これでどうだと、上目遣いで美苑を見る。
「っ……」
息を飲んだ音が聞こえたと思ったら、おでこに衝撃が走った。