今宵、キミが砕け散る


         * * *


 結局、都司が戻って来たのは放課後だった。それまで、私たちはいつものようにトランプをしたりして遊びながら待っていた。


 「お帰りー!」


 優香が都司に嬉しそうに駆け寄る。


 「ああ。ただいま」


 いつまで経っても、自重しない都司は優香を抱きしめた。

 そして、そんな2人にいつまで経っても慣れていない加賀美は、相変わらず顔を赤くしていた。


 「そろそろ、帰ろうかなって思ってたんだよ。ちょうどよかった!」


 「そうか」


 「琴瀬さんは、家どこですか?」


 美苑にそう聞かれて、ドキリとした。


 ……やっばい、今日嶺緒いないんだった!


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