シニアトポスト
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次に彼女と会ったのは、ろうそくが灯る狭い部屋の中だった。
神様に選ばれた彼女は、通り魔にすら“選ばれ”、そして殺された。
どうして目を覚まさないの?
私よりもずっとずっと求められていた莉乃が、どうしてこんなにも突然いなくなってしまうの?
私が最後に彼女に放った感情任せの醜い言葉を取り消すことももうできない。
私は誰にも選ばれない。
双子である莉乃がいないなら、私に価値は無いのに。
どうして犯人は、私を殺してくれなかったのだろう。殺すべき人を間違っている。私が死ぬべきだった。莉乃が死ぬくらいなら、私が死んだ方が“良かった”。
こんな私が生きててごめんなさい。
期待されない私が生きててごめんなさい。
莉乃が死んで悲しいはずなのに、涙の一つも流せなくてごめんなさい。
悲しいと同時に、ようやくこの劣等感から解放されるかもしれないと、あまりにも不謹慎で最低なことを考えてしまってごめんなさい。
声もなく涙を流す莉乃の彼氏───翼くんの姿を見たとき、私は、何も言えなかった。