シニアトポスト
□
「…妹に会いたい」
「双子の?」
「…私が殺されるべきだったんだよ、本当なら」
彼が言葉を詰まらせる。
困らせるようなことばかり言っているのは分かっている。それでも、私は自分の命を終わらせるまではこのまま罪悪感から逃れられないのだ。
醜い感情も、最低な本音も、価値のない私も───ぜんぶ、殺してほしい。
「…ごめん。今日はもう帰るね」
彼はまた何も言わなかった。荷物を持って部屋を出る。
夜に近づく冷たい空気が、やけに心地よかった。
.
.
ふらふらとした足取りでたどり着いたのは、莉乃と翼くんが私に会いに来てくれた時に一緒に行った喫茶店だった。レトロな外観をぼうっと眺め、少しだけ懐かしい気持ちになる。
どうして私はここに来たんだっけ。
莉乃のことを思い出したら苦しくなって、どうしようもない自己嫌悪に襲われて、時を戻せるならあの日に戻りたくて、そして───気づいたら此処にたどり着いていた。