シニアトポスト
――同じくらい暗い顔をしていた
その言葉になんだか笑えてきてしまう。
自分が今暗い顔を──というか、決して明るい雰囲気ではないことはなんとなくわかる。
けれどあの日――莉乃と翼くんと一緒に訪れたときも今日くと同じ顔をしていたのであれば、最初から何も隠しきれていなかったのだなぁとそんなことを考える。
「…あります。妹と…昔好きだった人と、来たことが」
マスターの声があまりにも優しいから、余計なことまで口走ってしまいそうだ。
わざわざそんな言い方しなくたって良かった。自分の傷を自分で抉るようなことをしたところで、戻れない過去に苦しくなって、またいつもと同じ罪悪感に襲われるだけだって分かっているのに。
けれど、私たちを知らない誰かに吐き出すことが出来るなら。
私の醜い感情全部、誰かに聞いてもらえるのなら。
「……、好きだった……」
───私は、ずっと許されたかった。