最後の一夜が授けた奇跡
「んく・・・」
ベビーベッドから桔平の声がして、私たちはすぐに桔平の方に視線を向ける。

そこには自分の手においしそうに吸い付く桔平がいた。

「ふふっ」
「ははっ!かわいいなー。夢の中でおっぱい飲んでるのかな」
「そろそろお腹すくかもね」
「そうだな」

こんな会話をしながら、自分たちがすっかり親になっていることを感じて私たちは顔を合わせて笑い合った。
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