最後の一夜が授けた奇跡
その日の夜。
目が覚めた私は部屋にある大きな窓を前に立っていた。
律樹はぐっすりと眠っていて、桔平もすやすやと眠っている。

大きな窓からはきれいな夜景が見える。
窓の前に立ち、その景色を見ている私。

この夜が終わったら、律樹の手を離すと決めていたあの夜を思いだす。

長い長い幸せな時間に終わりを告げることを覚悟して。

律樹の手を離す時が来たと思いながら見つめていた夜景を思い出す。


その時・・・

「季里」
急にあたたかなぬくもりに包まれた。
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