君中毒-Another Stories-
―…次の日。
「…えぇー…」
ドン引きの瑛未たん。
その横で高橋くんも、開いた口が塞がっていなかった。
「…何それ、ド変態じゃん。」
「大丈夫?変なことされなかった!?」
「大丈夫、だよ…多分。」
そう、多分大丈夫。
だって、昨日は何着かコスプレさせられたけど…
別に変なことはさせられなかったし。
撮った写真も、会社のプレゼンに使うだけだって言ってたから。
「あ、あと帰りにおかし貰ったんだよ!」
そう言って制服のポケットをあさると、コロコロと飴が出て来た。
いちご味と、オレンジ味と…レモン味にりんご味。
「はい、瑛未たんと高橋くんにもあげるね。」
「あ、ありがと…」
「え…オレにもくれんの?ありがとー♪」
そして数秒後、飴を見つめていた瑛未たんは思い出したかのように…いきなり顔を上げた。
「…じゃなくて!そんなに簡単に怪しい人に着いて行っちゃ駄目じゃん!!」
「だって……」
「危なすぎるよ!ゆいは、注意力が散漫してる!」
…ちゅーいりょく、さんまん?
…注意力、3万?
「「…??」」
ものすごい剣幕で言う瑛未たんには悪いけど、ゆいは全く分からなかった。
だけど、それは高橋くんも同じだったようで。
ふたりで顔を見合せて、首を傾げた。
そんなゆいたちに、呆れた表情の瑛未たんは溜め息をついて言葉を続ける。
「……とにかく!もう会っちゃ駄目だからね!」
「…え。」
今日も…来て欲しいって言われてるんだけど…
瑛未たんが反対してる。
危なくは、ない。
でも、約束も破りたくない。
…『友達』だから?
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