俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
ホテルに着くと、屋上のバーに連れていかれた。

窓側を向いてる夜景が見える席でカクテルで乾杯する。

「はぁ…やっと飲んだ気するわ。」

部長が足を組んで座り直した。

「なぁ。しおり。」

ニッと笑ってこちらを見る。

「いや、だからそれは…。普通ああいうシチュで本名名乗る人いませんから。」

「いるだろ?」

親指を自分に向ける部長。

しっかし、整った顔だなー。
東京に戻ってから目を合わせて面と向かって話したのは今が始めてで…あの時も思ったけどヤバイほどカッコいい。
背も高くて足組んでても様になってるし…。

このくっきりとした二重の目力のある瞳に見つめられたら…。

「部長が普通じゃないだけです。」

あまりのカッコよさに赤面してしまったのをわかられたくなくて、下を向いてしまった。

「まぁいいけど。はぁ。しかし神谷専務は酒強すぎだろ。これから先、俺が一緒に行けない日は気つけろよ?まぁ、下心はなさそうだったけどな。」

「あ、はい。」

やっぱり助けてくれたんだ…。部長。

「あの…助けていただいて、ありがとうございました。」

「え?」

「いえ、わたしが神谷専務に潰されないようにって横からお酌してくださったので助かりました。」

ソルティードックを飲みながらペコリと頭を下げた。


< 10 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop