俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
ようやくお店を出たら

「次行きましょうか。」

と専務が言い出した時には、途方にくれそうになったけど、青海部長が丁重にお断りしてくれた。

「すみません。専務。
僕たちは明日も出勤予定でして、あまり遅くなると差し支えますのでこれで失礼させていただきます。」

専務は残念そうにしていたが、それなら仕方ないと納得してくださった。


ホッ…。

そして、丁重に専務をお店からお見送りし、タクシーに乗っていただいた。



「橘、飲み直すぞ。」

専務を見送るために頭を深々と下げていた青海部長は専務がタクシーで走り去っていくと同時に、頭をあげて言った。

大通りに出てタクシーを捕まえる。

「え?明日仕事って…今さっき。」

「んなもん。ウソに決まってんだろ?早く乗れ。」

タクシーに半ば強引に押し込められ、部長はドライバーにリージェントホテルの名前を告げた。

えー?飲み直すって…ホテル?

「それにしても、しおりってな…。」

タクシーに乗り込むと部長がボソッとつぶやいた。

「あ…それはその・・。」

「俺はちゃんとほんとの名前、名乗ったぞ。」

「あ・・はい。すみません。」

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