俺様上司との不確かな関係～好きになっちゃダメですか？～

「中身は…おばあちゃんが結婚した当初の写真で…ほとんどの写真はおばあちゃんと娘2人が写ってるのよ。幸せそうに笑うおばあちゃんと赤ちゃん2人。一人はお母さんだと思うの。でももう一人が誰なのかわかんなくて…。おばあちゃん離婚してるからもしかしたらもう一人は父親と一緒に暮らしているのかもね…。」

今日の晩御飯は鮭の塩焼きと大根と鶏の煮物らしい。
さすが、俺が海外帰りだとわかってるメニューだ。

「日記は厳重に封をしてあるから開けるのに躊躇して…まだ開いてないんだけど…。」

俺の前に座って手を合わせた結菜とともに晩御飯を食べる。

「うま。やっぱ最高。お前の飯。」

俺が絶賛すると、結菜は嬉しそうにこちらを見た。

あ、今すぐ抱きたい…。けど結菜の飯も食べたいし…。

「結菜は…俺たちがなんでお互い死んだことにされてて、まるで強制的に別れさせられたみたいになったのかって調べたいってこと？」

絶妙なしみしみ大根をほおばりながら俺は結菜に質問する。