俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
三鷹は下を向いて唇を噛んでいる。

油断した…。

大会社の社長の長男という身分に生まれた俺は、昔からクスリを盛ってまで関係を持とうとするオンナも多く、いつのまにかこういう知識は豊富になったのだ。

「今回の件は社長に報告する。」

三鷹に告げると、三鷹は泣き出した。

「たしかに隼斗さんは眠っちゃいましたけどそのあと、ベッドの中で、わたしを…。」

はぁ?どこまでサイテーなオンナなんだよ?コイツ。
だいたい涙出てねぇし。

俺は、もう結菜以外抱かない。
っていうか、抱けない。

結菜以外のオンナになんて反応もしない。

あれだけ思い続けてた結子が俺が心から好きになった結菜だったなんて、ホントに奇跡で・・

もう他のオンナなんてどうでもよかった。

「俺は悪いけど三鷹は抱けない。」

「は?」

このわたしを抱けないってどういうこと?と言わんばかりの顔だ。

「愛してるオンナがいるんだ。ソイツ以外はどんな綺麗なオンナでも反応しない。」

「なっ!なぜ?橘さんが、そんなにいいんですか?」

「ああ。結菜と一緒にいれたら、俺はそれでいいんだ。」

俺は三鷹の目をまっすぐ見て言い放った。

三鷹は涙の出ていない目をこすると、静かに服を身につけた。

「青海部長。社長に報告する必要はありませんわ。わたしがその前に、あなたの前から去りますから!」

三鷹は着替えてバッグを持つと俺を睨みつけ、部屋を出て行った。

< 141 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop