俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「お前の弁当うまそうだもんな。」

「そうですか?ありがとうございます。」

そういえば一哉はわたしのごはん食べれなくなるのだけが心残りとか言ってたっけ…。

「あの。部長はずっと香港にいらしたんですか?」

「いや、3年前まで本社にいたけど、3年間香港行ってて、神谷取れたっていうので人員不足で戻ってきたんだ。神谷はでかいからな。今の部署は神谷に引き続き大口のクライアントとるためにもっと規模大きくする予定だよ。他にも商談あるから。」

「へえ…」

「お前は神谷のために京都から引き抜いた。本社サポートチームの優秀な人材がこの間結婚してやめたんだ。だから優秀な人材が必要だった。それがお前だったってのは想定外だったけどな。」

そして部長はふっと笑った。

「履歴書を見る限りではおまえは大学は京都だろう?大学1年から9年間もいた京都、離れるのいやじゃなかったのか?」

部長がわたしの目をじっと見た。

「え?それは…」

「男忘れるためか?」

う…。バレ…てる…。よね…そりゃ…

「わたしにとっては…ショックな出来事だったんです…」

一哉のことは好きだったし…長いことつきあっていたし…一哉との想い出がいっぱいつまってる京都にはもう…いたくなかった…。

わたしは部長に見つめられているのがくすぐったくて目をそらした…

そしたら…部長はわたしの手をとりグイっとひっぱると目をのぞきこんだ。

「俺が忘れさせてやる。」

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