俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
風波部長がクスっと笑った。
「ええ。ちょうどよかったわ。隼斗さんと結菜さんの婚約のお祝いをしましょう。」
びっくりして、みんなが風波部長を見た。
結菜さんといわれたことにちょっとうれしくなる。
「ちょ…っとどうなってんの?お母さん。」
北斗がきょとんとした。
「わだかまりは全部なくなった。わたしが結菜さんを恨む理由はないのよ。」
隼斗も言葉をなくしている。
「結菜さん…って…」
「じゃぁもういいんだな。夏子。」
青海社長がやさしく風波部長の肩に手をあてた。
「北斗と隼斗の電話を盗み聞きして、橘さんが遭難事件の娘さんだったとわかったとき、鬼のような形相だったからな。今の顔とはかけはなれてたよ。あれはブスだったね。」
「盗み聞き?」
隼斗が小さく反論していたが、風波部長がそれにかぶせるように言った。
「ブスとは失礼ね。今の方が目もはれててひどいのよ。美人が台無し。」
「いや、今の方がきれいだね。人が人を恨んでいるほどブスな顔はないよ。人は人を赦したとき、一番いい顔をする。」
そして風波部長を見て笑った。
「待ってくれ!」
隼斗が怒っている。
「勝手に解決するな。何があったか説明しろ。だいたい、勝手にそっちが俺と結菜をひきはがすような真似しておいて、今日大急ぎで来てみれば、婚約のお祝いだって?当の本人を置いて勝手にすすめるな。親だったら、ちゃんと息子に説明しろ!」
隼斗は両親をまっすぐ見て言った。
と、風波部長が泣き崩れた。
「隼斗さん。今はじめて…わたしのこと親と…」
「は?親だろ?いつもそう思ってるよ。俺は親じゃないなんて思ったことない。」
また風波部長の顔がぐしゃぐしゃになる。
「ええ。ちょうどよかったわ。隼斗さんと結菜さんの婚約のお祝いをしましょう。」
びっくりして、みんなが風波部長を見た。
結菜さんといわれたことにちょっとうれしくなる。
「ちょ…っとどうなってんの?お母さん。」
北斗がきょとんとした。
「わだかまりは全部なくなった。わたしが結菜さんを恨む理由はないのよ。」
隼斗も言葉をなくしている。
「結菜さん…って…」
「じゃぁもういいんだな。夏子。」
青海社長がやさしく風波部長の肩に手をあてた。
「北斗と隼斗の電話を盗み聞きして、橘さんが遭難事件の娘さんだったとわかったとき、鬼のような形相だったからな。今の顔とはかけはなれてたよ。あれはブスだったね。」
「盗み聞き?」
隼斗が小さく反論していたが、風波部長がそれにかぶせるように言った。
「ブスとは失礼ね。今の方が目もはれててひどいのよ。美人が台無し。」
「いや、今の方がきれいだね。人が人を恨んでいるほどブスな顔はないよ。人は人を赦したとき、一番いい顔をする。」
そして風波部長を見て笑った。
「待ってくれ!」
隼斗が怒っている。
「勝手に解決するな。何があったか説明しろ。だいたい、勝手にそっちが俺と結菜をひきはがすような真似しておいて、今日大急ぎで来てみれば、婚約のお祝いだって?当の本人を置いて勝手にすすめるな。親だったら、ちゃんと息子に説明しろ!」
隼斗は両親をまっすぐ見て言った。
と、風波部長が泣き崩れた。
「隼斗さん。今はじめて…わたしのこと親と…」
「は?親だろ?いつもそう思ってるよ。俺は親じゃないなんて思ったことない。」
また風波部長の顔がぐしゃぐしゃになる。