俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
神谷物流本社を出て、北斗と駅まで歩く。

「ゆーちゃん。飯どうすんの?」

「だって、北斗香港なんでしょう?」

「うん。まぁ。けど、朝早いわけじゃないから遅くなっても実はいいんだ。面倒だしね。ああいう誘い。兄貴がいるときじゃないと…ああいうおじさんの相手は兄貴が上手いからね。」

うん。まぁ確かに。うまいかも…。

「で?どうする?飲みに行く?それとも飯だけガッツリ食ってく?」

「うーん。それがさぁ。今日はね…。」


「おい!結菜!」

突然…
高級セダン車が私たちの横に横付けにされた。

「兄貴!」

車の窓からひょこっと顔を出したのは部長だ。

今結菜って言った?

「北斗、悪いけど、結菜は今日俺と約束してるから。」

「って…え?」

北斗はわたしと部長の顔を交互に見てる。
明らかに驚きの表情。

「早く乗れ。」

「ゴメン。北斗。そういうことなんで、今日はご飯行けない。」

わたしは北斗にゴメンと手を合わせると、部長の車の助手席に乗り込んだ。

「あ、ああ。そういうことなら…。」

北斗は手を上げて、笑って見送ってくれた。

「あ、北斗、香港帰ったらまたよろしくね。」

「ん。仕事の話ね…。了解!」

< 51 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop