【完】囚われた水槽館~三人の御曹司からの甘美な誘愛~
彼の胸の中に吸い込まれるように抱き着くと、「そうじゃねぇよ。」とちょっぴり照れくさそうに言った。
こんなに美しい人が私を綺麗と言ってくれるなんて不思議な気持ちだ。
「肌がくすんでる…!俺が言ったスキンケアさぼっていただろう。」
ソファーに座らせて、いつの間にかテーブルに並べられたスキンケアグッズを手に取った。
それを私の顔へ滑り込ませる。 やっぱりこの指先は魔法のようだ。 そして朔夜さんは自分のしている仕事がとても好きなんだと思う。
「私、好きです。」
「は?」
「朔夜さんの手で顔に触れられるの。すっごく気持ち良い。元々あんまり人に触れられるのは得意ではなかったんですけど
朔夜さんに触れられるの、好きです」
ちょっぴりくすぐったくて、安心するような気持ち。
触れられるだけで幸せになる感覚がこの世にあるなんて、初めて知った。
「全く女なんだから少しは気にしろ。
ほら、後ろ向け。スキンケア終わった。髪も乾かしてやる。せっかく美容室に行ってもホームケアきちんとしねーからまた傷んできたじゃねぇか」