【完】囚われた水槽館~三人の御曹司からの甘美な誘愛~

「止めろ!」

「お前が思っているような女じゃない。
その証拠に俺とのベッドの上でも愉しんでいた。
この女は、口では嫌だと言っても支配されるのが好きなのだ。
こいつの母親と同じ、ただのあばずれだ」

冷たく投げかけられた言葉に、心が凍り付いていく様だった。

朔夜さんの選んでくれた青いセーターの中に、ゆっくりと智樹さんの手が侵入してくる。 それはまるで朔夜さんに見せつけるようにわざとやっているように感じた。

「止めろ!それ以上まりあを侮辱するな!お前が触るな…!」

「馬鹿だな、お前は。まだこの女の正体を知らないだけだ。 それでもお前がこの女を好きだと言うのならば、たまにならば貸してやる。
けれどこいつをお前に渡すわけにはいかない。
こいつが横屋敷家の家に囚われるのは運命なんだ。逃がしはしない」

もう出会った頃の智樹さんではない。完全に違う人を見ている様だった。
優しく、柔らかい口調で接してくれた、あの日の智樹さんはどこにもいない。

「まりあの運命を…あんたが決めるな… そいつは自分の意志で自分の運命を選び取れるんだ」

「うるさい。まりあは俺の物だ。 運命ごと俺が決める権利がある。
やれ」

智樹さんが二人の男へと目で合図をすると同時に、馬乗りになっていた男達は再び朔夜さんを殴りだした。

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