【完】囚われた水槽館~三人の御曹司からの甘美な誘愛~

「ちょっと!智樹さん止めさせてくださいよ!弟でしょう?」

「何だよ!お前ら!止めろ!」

抵抗する朔夜さんを殴って蹴るのを止めはしない。
こんなの卑怯だ。二人がかりで一人をまるでいたぶる様に。

何度’止めて’と言っても、智樹さんは強く握りしめた手を離そうとはしなかった。

男二人がかりで取り押さえられた朔夜さんの前に出された手を、智樹さんの足が思いっきり踏みつける。

「お前は、自分の立場というのが分かっていないようだな」

「てめぇ…、卑怯だぞ。 まりあを離せ」

「お前と俺では違う。 横屋敷家の権限は全て俺にあるという事を忘れるな。」

「そんな物はいらねぇ…。横屋敷の名が欲しいなんて思った事はねぇ。お前が俺をどうしようが構わない…」

「フンッ、横屋敷の名はいらないが、この女は欲しいって訳か?」

まるで蔑むように朔夜さんを見下ろした後、智樹さんは私の体をぐいっと自分の方へ引き寄せた。

後ろからがんじがらめにされて、逃げようにもびくともしない。 私の長い髪をかき上げて、噛みつくように唇を首に寄せた。

朔夜さんの目線が赤いしるしに集中しているような気がして、目を伏せた。
見ないで。あなたにだけは見られたくない。

< 171 / 247 >

この作品をシェア

pagetop