腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「そうそう。
あ、そうだ!
そう言えば、メグ、あの時光みたいだって言ったんだったな。お前、あれだけのヒントでよくわかったなぁ!」

「フフフ。今考えてみたら、まんまだったよね〜」

賢人、そんなこと言ってたんだ……。
私はメグのことだと勘違いしてたのになぁ。


「でも俺さ、確か高3の時だった。
俺と賢人、コースは違うけど、予備校同じとこに通ってただろ?
たまに帰り一緒になって、メシ食って帰ろうって誘っても『寄るとこあるから』て断られて。
その時に、あーこれ女だなって思ってたんだよ。
あれ、光だったんだなー」

「ちょ、ちょっと! 鉄平⁉︎
バカッ。お姉ちゃんとは限らない……
あっ……いやその……」

おおぅ。
メグが焦ってるぞ。

「……メグ、お気遣いなく。 
確かにそれ私だから。
引越しした日から合鍵渡すように言われて、ほぼ毎日来てたからね。
食費もちゃんと入れてくれてたし」
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