腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「うわっ!
江上先生〜!
何をしようとしたんですか⁉︎」

メグまで出てきた。

「あ、あぁ〜〜〜っ!
光ちゃんにメグちゃんまで!
て、天使が……僕の天使が揃ってる〜〜‼︎」

江上先輩……。
捕らえられたままの状態で、興奮を抑えきれない様子で叫び出した。

「うっわ〜!
わー! わ〜〜!
あぁ、僕、一体どんな徳を積んだんだろう!
再び揃った天使を見れるなんて!
あぁ、頼む!
この衣装を着てくれ。もう一つあるんだ。
そっちは羽が付いていないけど、まあいい!
光ちゃんが羽付きの方ね!」

「おい。
その差別はなんだ?
俺のメグはどうでもいい扱いか⁉︎」

……鉄平。
ツッコむところはそこか?

「そりゃそうだよ。
だってメグちゃんにはずっと君がいるじゃないか。
許嫁なんだろ?
まったく。あんな幼くて穢れのない少女の時から手を出しやがって!
メグちゃんのビジュアルは完璧だけどね。
その点、光ちゃんは違う。
今も昔も変わらず、心も身体も無垢で穢れのない……完璧だよ……。
だから僕の推しは光ちゃん」
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