腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「お姉ちゃん、それ嘘だよね。
お姉ちゃん、嘘つく時、必ず斜め右上見るの。
今も見てたよ」

……マジか……

全く気付いてなかったぞ。
さすが妹。
よく見てるなぁ……

「今、『さすが妹、よく見てるなぁ』
って思ったでしょ?」

「え、なんでわかったの⁇
メグすごい!」

「お姉ちゃん、顔に全部出るタイプだからね。
めちゃくちゃわかりやすいの」

……マジか……

どこかにお面落ちてない⁇
目出し帽とか……
……とりあえずパーカー被るか。

「パーカーで顔は隠せてないからね」

「……はーい……」

結局、賢人の名前は出さずに学生時代の友人と
“親しい仲”だと言うことを白状した。

「本当にその人と付き合ってないの?」

「うん。
付き合ってない。
んー、聞いたことないからわからないけど、あっちには彼女がいるかもしれない。
というか、過去にはきっといたと思う」

「えぇ⁉︎
じゃあ二股かけられてたの⁉︎」
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