腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「……聞いてるよ。」

「お姉ちゃん、付き合ってる人いないんじゃなかったの?
ねぇ、コレ、付けた人、誰?」

うわ、直球だなぁ。
メグはこうなったら引かない。
天使のようで結構厳しいんだ。
鉄平、絶対浮気出来ないね。
……まあ、その可能性は無いだろうけど。
ベタ惚れだからねぇ〜。

「んもうっ!
お姉ちゃん聞いてるの!?」

「あぁ、ゴメンゴメン。
聞いてるって」

「付き合ってる人がいるなら、今日言えば良かったのに。
……え、言えないような人なの?」

言えないっていうか…
名前は言えない。
真実も言えない。
どうする⁉︎

「そ、そう言うわけじゃないんだけどね」

あー、根が正直なので、嘘がつけないんです〜〜。
どうしよう……
考えろ。

う、ジーッと見られてるよ……

「つ、付き合いだしたの、最近なのよ。
まだどうなるかわからないし。
親に紹介するような感じでもなくって……」

うっ、苦しいっ!
無理だよ〜
嘘つくの、無理〜っ!
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