私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
足元には何かの影。
その周辺には枯れ葉が落ちている。
きっと今の一瞬で尊は植物型の妖を倒したのだろう。
彼は何事もなかったかのように私に手を差し出す。
「さあ、撫子お嬢さま」
ハーッと溜め息をつき、彼の手を取って車を降りると、周りに女子学生が集まってきていた。
毎朝のことなのだけれど、この目立つ登校の仕方は好きではない。
もうちょっと手前で降ろしてくれるように頼んでも彼は「危ないですから」と言って聞いてくれないのだ。
「では、行ってらっしゃいませ、撫子お嬢さま」
尊が私の手に恭しく口付けると、「キャ〜!」と女子学生の黄色い声がした。
ああ、もう勘弁して。
この口付けも必要ないのに、尊は「悪い虫がつかないようにしているんですよ」と訳の分からない言い訳をする。
単に自分が騒がれたいだけでしょう?
フッと笑みを浮かべて手を振る尊を冷ややかな目で見て門をくぐると、親友の春乃に声をかけられた。
「撫子、おはよう。今日も尊さん素敵だね」
その周辺には枯れ葉が落ちている。
きっと今の一瞬で尊は植物型の妖を倒したのだろう。
彼は何事もなかったかのように私に手を差し出す。
「さあ、撫子お嬢さま」
ハーッと溜め息をつき、彼の手を取って車を降りると、周りに女子学生が集まってきていた。
毎朝のことなのだけれど、この目立つ登校の仕方は好きではない。
もうちょっと手前で降ろしてくれるように頼んでも彼は「危ないですから」と言って聞いてくれないのだ。
「では、行ってらっしゃいませ、撫子お嬢さま」
尊が私の手に恭しく口付けると、「キャ〜!」と女子学生の黄色い声がした。
ああ、もう勘弁して。
この口付けも必要ないのに、尊は「悪い虫がつかないようにしているんですよ」と訳の分からない言い訳をする。
単に自分が騒がれたいだけでしょう?
フッと笑みを浮かべて手を振る尊を冷ややかな目で見て門をくぐると、親友の春乃に声をかけられた。
「撫子、おはよう。今日も尊さん素敵だね」