私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
春の日差しのように優しく微笑む春乃……伊集院春乃は男爵家の令嬢で、私の兄の婚約者。彼女は小学校からずっと一緒で私の無二の親友。
襟足までの長さの髪は少しカールがかっていてかわいく、目はパッチリ二重で西洋人形のよう。背は私よりも少し低く、おっとりとしていて優しくて、兄とふたり並ぶと似合いのカップルだ。
彼女は水瀬家が四大宗家のひとつで妖を倒していることも知っている。
「無駄に顔だけいいの。私は歩いてのんびり登校したいのに」
ムスッとしながら尊の文句を言うと、彼女に突っ込まれた。
「それだと撫子は寄り道しちゃっていつ学校に着くかわからないよ」
クスッと笑う春乃の言葉に自分でも納得してしまう。
「確かに毎日遅刻かもね」
「それに尊さんは撫子が心配なのよ。危険なところに自分から飛び込んでいくから」
「え〜、そんなことないよ」
全力で否定する私を見て、彼女はハーッと息を吐いた。
「自覚がないから尊さんも苦労してるの。学校の裏庭に現れた妖に竹ぼうき持って立ち向かった人は誰?」
襟足までの長さの髪は少しカールがかっていてかわいく、目はパッチリ二重で西洋人形のよう。背は私よりも少し低く、おっとりとしていて優しくて、兄とふたり並ぶと似合いのカップルだ。
彼女は水瀬家が四大宗家のひとつで妖を倒していることも知っている。
「無駄に顔だけいいの。私は歩いてのんびり登校したいのに」
ムスッとしながら尊の文句を言うと、彼女に突っ込まれた。
「それだと撫子は寄り道しちゃっていつ学校に着くかわからないよ」
クスッと笑う春乃の言葉に自分でも納得してしまう。
「確かに毎日遅刻かもね」
「それに尊さんは撫子が心配なのよ。危険なところに自分から飛び込んでいくから」
「え〜、そんなことないよ」
全力で否定する私を見て、彼女はハーッと息を吐いた。
「自覚がないから尊さんも苦労してるの。学校の裏庭に現れた妖に竹ぼうき持って立ち向かった人は誰?」