私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
先生の英語のジョークにみんなフフッと笑う。
渡辺先生の授業はユーモアもあって楽しい。
だが、段々頭痛がしてきて、それは我慢できないくらい酷くなった。
視界もぼやけてきてもう授業を聞いていられない。
渡辺先生がそんな私に気づいた。
「水瀬さん、顔色が悪いな。医務室に行こう。立てるな?」
辛くて動きたくなかったが、医務室に行けば休める。
頭痛に耐えながら小さく頷いて椅子から立ち上がった。身体はふらふら。
「みんな、しばらく自習していてくれ」
先生はそう言って私の身体を支えながら医務室に連れて行く。
学校の一階にある医務室にはいつも看護師が常駐しているのだが、今は席を外していていなかった。
誰もいない医務室は静かで、校舎の隅にあるせいか、薄暗くて急に視界が暗くなったような気がした。
「あれ、看護師さんがいないみたいだな。まあ、いいか。ベッドでしばらく寝ていなさい」
先生に連れられ、医務室の衝立の奥にあるベッドに寝かせられる。
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