私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
石が俺に見せてくれたものと同じだ。
空気が乾燥していて喉がイガイガし、肌も熱を感じてチクチク痛む。
まるで俺たちがここに来るのを阻んでいるかのようだ。
あれが煌の城、紅蓮城。
巨大でまるで山のようだ。
煌の部下の鬼たちが何十匹もいて城の周囲を囲み、警備をしている。
「尊、正面突破する?それともどこかからこっそり侵入する?」
琥珀の問いにしばし考える。
見た感じどこも守りが堅い。
同じ警備なら……。
「正面突破しかない」
俺が正面の門を見据えて答えれば、隼人がヒューと口笛を鳴らす。
「尊って大胆だな」
「わかった。尊も隼人しっかり捕まってて」
クスッと琥珀が笑って速度を上げると、鬼が俺たちに気づいて火の玉を投げてきた。
「琥珀、火の玉は俺と隼人でなんとかするから、お前は真っ直ぐ走れ!」
そう指示を出すと、琥珀は「へーい」と返事をしてさらにスピードを上げた。
< 190 / 241 >

この作品をシェア

pagetop