私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
それって……最後の晩餐ってやつかしら。
彼の言葉を聞いて尊のパンケーキが頭に浮かんだ。
「パンケーキが食べたい」
フワフワで、イチゴと生クリームがたっぷりのっていて美味しい。
「パンケーキね」
にっこり微笑んで紅玉くんは熱々のパンケーキを出した。
まさに私の頭に浮かんだのと同じものでイチゴと生クリームがトッピングされている。
「ありがとう。いただきます」
手を合わせて、一口口に運ぶ。
「……美味しい」
フワッとしていて、甘くて……。
尊のと同じ味。
まさか死ぬ前にパンケーキが食べられるなんて思わなかったな。
死にそうになってやっと自分の気持ちに気づいた。
私は……尊が好きなんだ。
いつからかはわからない。
でも、何を考えようとしてもまず浮かぶのは彼の顔。
誰よりも……彼が好き。
涙がスーッと頬を伝う。
「お姉さんどうしたの?」
私の涙を見て紅玉くんが慌てた。
「……美味しくて感動しちゃった。紅玉くんありがとう」
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